芸術家は死して作品を残す

ここ数年、内外の大物ミュージシャンや俳優さんなどの訃報が続いているような気がします。


先月亡くなったロック・アーティスト、デヴィッド・ボウイさんの特集番組を録画していて、ようやく見終えました。

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日本では歌手、バンドやグループを総じてアーティスト(=芸術家)と呼ぶ傾向にありますが、そのすべてが自分を自己プロデュース(=企画、立案、実施)し、パフォーマンス(=表現)できているかどうかは疑問です。

失礼ながら、予め敷かれたレール、つまり他人のプロデュースによって、決められたパフォーマンスをこなしている方も多いように見受けます。

デヴィッドさんは、常にその時代を読み、その時代に自分を乗せていかに表現するか、さらにはそこから新たな音や表現を創造していけるかを常に考え、想像し、苦悩していた、まさにアーティストであったと思います。

その中から「ボクは、ロックを利用しているんだ」と、誤解を招きかねない名言を発しています。

後年、同じくイギリスのロック・アーティスト、デヴィッド・シルヴィアンは「ロックの概念は、聴く者の感性に委ねられている」という名言を発していますが、芸術とは「こうだ!」という決められたものでなく、どう創造していくか、そしてそれを受ける側がどう受け取るかというキャッチボールのようなものであろうと。

デヴィッド・ボウイにとって、自分の生き方を表現する手段がたまたまロックという媒体だったということかと思います。

私たちも、そのたまたま目の前にある手段、つまりご縁あった仕事や学業や環境を利用し、自分の生き方をプロデュースし、パフォーマンスしいるのだと思います。

デヴィッドの作品は永遠に残ります。

私たちの生きた証(作品)も、デヴィッドのように世界的でなくとも、残る所、残る人にはちゃんと残っていきます。

それは、ボクやあなたが日常生活上で、いかに自己プロデュースしパフォーマンスするかにかかっているのではないかと思います。

デヴィッド・ボウイさんに捧ぐ。

合掌

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ちょっとおヒマをいただいて・・・

えぇ、明日から2泊3日で東京へ行ってきます。


昨年7月に行って以来で、まさかこんな短いスパンでまた行くことになるとは思いませんでした。

というのも、昨年末のこと。

THE ROLLING STONES~8年ぶりの来日決定!! とのニュースが日本中を駆け巡り、東京では号外も出たとか。

30年来のフリークであるボクですので、これは何があっても行かねばならぬ! とネットでチケットを申込み、なんとかゲットできました♪

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結成52年~1度も解散せずにローリングし続けるロック界の帝王たちもすでに70歳を超えています。

それでも世界中を回り、1度のステージで数万人から数十万人を集め、2~3時間演奏し歌い踊るパワーは衰え知らず。

今回は東京ドームで3回公演で、ボクが行く明後日が初日です。

8年前の来日公演では、これが最後かも? と思い楽しみ、それから早や8年。

思い切り堪能してきます!

合掌

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再邂逅

Kajagoogoo125023885nocropKajagoogoo(カジャグーグー)というイギリスのロックバンドをご存知でしょうか?

1982年に「Too Shy」でデビューし、UK(ユナイテッドキングダム=英国)チャートでいきなり1位と華々しく登場したバンドでした。

ちょうどFMラジオを聴くことが流行し、洋楽にどれだけ詳しいかがカッコいいかという時代でした(笑)。当時、中学生だったボクもヒマさえあればFMで洋楽をチェックし、ラジカセでカセットテープに録音するという日々でした。

同時期デビューのカルチャークラブやデュランデュランなども日本で大いにヒットしたものです。

そんな順風満帆なデビューと、その後のヒットにも恵まれたカジャでしたが、メインヴォーカルのリマール解雇(リマールがギャラを自分が半分と言い出したためらしい~その事実を知らされなかったファンから、ベースとヴォーカルを兼任したニックが不当な非難を浴びることとなった~リマールはその後に映画「ネヴァーエンディングストーリー」のテーマ曲を歌って大ヒットした)し軌道修正。

ボク個人的には、甘いリマールの声よりも太くて高いニックの声の方が好きで、リマール解雇後のアルバム「アイランズ」は名盤だと思ってます。

そんな、カジャとリマールが再びめぐり合うこととなったのは、2003年だがこのときは1夜限りであり、ニック、リマールともにわだかまりがありました。

しかし、2008年にはそんなわだかまりを超えて再結成宣言が出され、翌年にはアルバムが発表されました。

つい最近までそんな動きを知らなかったボクは、you tubeでその最新映像を見て驚喜しました。

だって、ともにやっていた時代の曲はもちろんですが、リマール不在時代の曲やネヴァーエンディングストーリーをリマールとニックが笑顔でいっしょに歌っているのですから。上の画像は現在の彼らですが、カッコよくトシを取っていると思いませんか?

ケンカのいいところは仲直りできるところ、そんな光景です。

そしてあらためて、リマール(ヴォーカル)、ニック(ベース&ヴォーカル&チャップマンスティック(ベースとギター両用楽器))、ジェズ(ドラム)、スティーヴ(ギター)、スチュワート(キーボード)、彼らの作り出す音の完成度の高さを感じました。

もちろん、青春時代に聴いた音への過剰評価といわれても結構です(笑)。久しぶりの音楽ネタでした。

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40 LICKS

40licks 今日は40回目の誕生日です。

いやぁ、「おやじ」と言われても反論できない年齢なんですよね、きっと(苦笑)。でも、不思議と30歳になるときほどの抵抗感はないですね。あのときは、人生の一番いいときが終わってしまうような気がしました。

日頃、月忌参りで多くのお年寄りと接していて、「この歳になったらめでたくもないわいね」と苦笑しながら言われる方が多いのですが、「生きていればこそ、歳も取れるんですよ。だから、いくつになっても誕生日を迎えることはおめでたいことでしょ?」と言っています。

だからなのでしょうか? 自己暗示にかかってて「おやじ」であってもいいではないかと開き直っているのでしょうか? たしかにそれもあるでしょう。

でも、ボクは中高生のころからカッコいい「おやじ」たちに憧れてきました。それはミュージシャンたち。日本人ではチャー、世良公則、鮎川誠、布袋寅泰、外国人ではローリング・ストーンズやエアロスミスやU2の面々、デヴィッド・ボウイ、ロッド・スチュワート等々。

4年前、ストーンズが結成40周年アルバム「40 LICKS」を発表しました。ちょうどその頃に還暦を迎えた彼らは、顔にシワが増えてもジーンズを履きこなしギターやベースをかき鳴らし、ドラムを叩き、歌って踊っていました。

そのときに収録された新曲の中には、「まだまだ止まらないぜ」とばかりに「Don't Stop」という曲があり、ボクが観にいった大阪ドームでのライヴでも演奏していました。

ガキっぽいかもしれませんが、40歳を迎えたボクもいつかは止まる、だからこそ今を止まらずにローリング(転がる)し続けていきたいと思います。

蓮如さんの「御文」によく出てくる「後生の一大事を心にかけて」とは、与えられ生かされてきたこの命が止まる、その瞬間まで精一杯転がり続けること、その転がりがいつ止まっても悔いのない今を転がれ! ということだと思うから。

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