御正忌
12月に入り、昼間はまだまだ温暖です。
さて、去る11月28日は親鸞聖人の祥月命日=御正忌でした。
コロナ渦の本山報恩講、どんなかなぁ? という興味もあって、今年は日帰りで帰洛しました。
電車という蜜を避けて車での往復でした。
京都も温暖で、市内を歩いていると汗ばむほどでした。
ご本山は、例年の人混みはないものの、やはり多くの参詣客が参集されていました。
坂東曲(ばんどうぶし)を勤める助音方(じょいんかた)は、ひとりひとりの間にアクリル板を設置してありました。
例年なら満堂で4000人になる御影堂も、ソーシャルディスタンスで500席のみでした。
それでも、今年もここに来られた喜びのもとお参りしてきました。
前住職の逝去以来なかなか来ることができなかった実家に立ち寄り、貯まりに貯まった郵便物を回収し帰路。
途中、山科別院に寄り道し、先日亡くなった恩師のお弔いがあった御堂にお参りしました。
新築なった大谷専修学院の学舎、ボクが住んでいたころと変わらぬ寮や周辺を散策し懐かしさで一杯になりました。
さて、いい気分転換ができ、これからの在家報恩講、最後の山場を気合を入れてお勤めします。
世の中安穏なれ。
合掌
教師修練
ようやく涼しくなってきました。
ずっとつけっぱなしだったエアコンも久しぶりのオフです。
さて、息子=当寺の若院ですが、この1週間ずっと本山=東本願寺の研修道場という場所に詰めていました。
教師修練というものを受講しておりました。
これは当派=真宗大谷派の教師資格、つまり住職になる資格を取得するために通る道です。
今回が前期、大学卒業前にもう1週間の受講で取得することができます。
ボクもおよそ30年前に受講しましたが、非情に過酷な日程で疲れ果てたのを覚えています。
1週間、外出、飲酒、ネット、テレビなど禁止の中で、講義や講習を受け考究やレポートの毎日です。
1週間を終え、息子から「濃くて充実した1週間」だったと連絡が来ました。
修練を終えすぐ名古屋に戻り、今日から大学後期もスタートと大変だと思いますが、お疲れさん&がんばれ! ですね。
世の中安穏なれ。
合掌
御正忌報恩講
11月28日は、御正忌(ごしょうき=親鸞聖人ご命日)で、真宗大谷派のご本山=東本願寺=真宗本廟では報恩講の最終日となります。
今年もお参りに行くことができました。
前夜には紅葉を愛で、旧友方と一献という楽しい時間もいただけました。
報恩講は、生かされてあることの恩を報(し)るご縁を与えてくださった親鸞さんを偲ぶお講で、毎年11月21日から28日までお勤まりになります。
今年も28日だけで、全国から数千人の御同朋・御同行が参集されていました。
若院=息子も名古屋から学友たちとお参りに来ていて、わずかな時間でしたが親子再会もできました。
1泊だけのあわただしさながら充実した2日間を過ごせました。
さて、報恩講シーズンも追い込み=最終コーナーに差し掛かります。
体調を崩さぬよう最後の1軒まで精一杯お勤めさせていただきます。
世の中安穏なれ。
合掌
キリコいろいろ
お盆を終えて、週末のご法事を終えて、迎えた週明け。
疲れがドっと出ています。
金沢のお盆につきももののキリコについて。
これまで何度も書いてきていますが、キリコは灯を献ずる仏具です。
「来たよ」と名を残す道具ではありません。
しかし、それ以前の問題というか、そこから説明しなければならないのか? という光景が昨今あります。
このキリコの違い、わかりますか?
向かって左は「南無阿弥陀仏」で、当派のものですね。
右は「南無妙法蓮華経」で、日蓮宗系=他宗派のものです。
その他宗派の方がお参りされたのなら良いのですが、これを持参された何人かにお伺いすると?
「え? これ、違うんですか? デザインの違いだと思っていました」というような回答でした。
気を付けましょうね。
世の中安穏なれ。
合掌
御正忌
温暖な秋晴れの日々もそろそろ終わりでしょうか?
明日よりご本山の報恩講
今日、初雪が降ったらしいです。
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