2020年6月
早くも?
程よく雨降り、程よく晴天、なんだかバランスの良い梅雨です。
プロ野球が開幕し、プロレスも再開し、県またぎの移動も緩和されました。
第二波などへの用心を怠ることなくに過ごしたいものです。
さて、お盆のご案内などを掲載した寺報「大慈山」夏号を編集中ですが、早くもお電話での問い合わせがありました。
気が早い方もいらっしゃるなぁと思いますが、もうそんな時節なんですかね。
今年のお盆は7月12日(日)~16日(木)に墓前読経を受け付けます。
12日~15日は朝7時~夜7時半、16日だけは朝9時~夕方5時といたします。
毎年書いていますが、本来のお盆は曜日無関係で13日~16日ですが、12日が日曜日のため今年だけの特例です。
盂蘭盆会は15日(水)午後1時半より総合墓前で、2時より御堂にてお勤めいたします。
御堂内は間隔を大きく空けてイスなどを配置し、窓を開けて換気をいたします。
そして、じゅうぶん人と人の距離を取れない墓前、また盂蘭盆会時にもマスク着用をお願いいたします。
大玄関では維持費の受付け、またお線香とお蝋燭の販売をしておりますが、お仏花とキリコは取り扱っておりませんので、ご持参くださいますようお願いいたします。
深夜や日の出前など、またお墓参り以外の立ち入りはご遠慮ください。
世の中安穏なれ。
合掌
歴史の見方
プロ野球の開幕も決まり、ボクの好きなプロレスも大きな大会が発表され、夏の高校野球も開催されることになったようです。
少しづつコロナ以前に戻る動きは明るいニュースですが、ウィルスが死滅したわけでないことを忘れるわけにはいきません。
引き続き用心しましょう。
さて、例年であれば今ごろの金沢は百万石まつりというイベントが行われている時期です。
今年はコロナ渦により中止でホッとしています。
単純に交通渋滞による移動の困難さだけでなく、このまつり自体が疑問でしかないからです。
以前にも書きましたが、一向一揆により成立し100年続いた加賀の百姓の持ちたる国、それを亡ぼした織田信長の名代として金沢にやってきたのが織田GHQ総司令官=前田利家です。
その前田入城を奉賛する祭りが百万石まつりです。
例えるなら厚木市あたりで、マッカーサーが来日した日を祝して祭りをするようなものです。
その都市によって代表するような大名や歴史上の人物をシンボル化していますが、歴史はそんな名をはせた人物によって作られてきたわけではありません。
亡き前住職の遺作のあとがきに次のような言葉があります。
「歴史を変革と見ること、それは、人間が自分たちの歩みに意志的に関わることを意味する」と。
歴史学者であった前住職は、つねづね「頼朝や家康が歴史を作ったわけではない。彼らを世に出す力となったのは民衆の意志である」と言っていました。
そんな人物を村おこし、あるいは地域活性化に活用することはやむを得ないのかもしれませんが、あまりに無疑問的すぎて呆れることもしばしば。
金沢の人であれば、もう少し前田以前の歴史に目を向け前田時代を考察することが肝要かと思います。
世の中安穏なれ。
合掌
忌明け
一昨日、前住職の満中陰をお勤めしました。
そして、今日が本来の満中陰でいわゆる忌明けとなります。
今日から6月、大学が段階的再開されるため、昨日息子も名古屋へ戻っていきました。
およそ7週間という時間を2人で過ごしただけにロス感が思った以上にありますね。
帰省時みたいに名古屋まで車で送るのはしんどいので、金沢駅まで送ってと思っていたのですが、2人で思い立って福井まで行こうということになりました。
一昨年末まで金沢にあったラーメン店が移転し、現在は福井にあります。
息子もボクもこのお店のラーメンが大好きでしたので、こういう機会でもなければなかなか行けないなぁ、と。
別れる前のプチドライブです。
金沢時代より洗練された味を堪能し、福井駅で息子を降ろし、彼は彼の日常へ戻っていきました。
さぁ、ボクもボクの日常へ復帰します。
息子よ、楽しい時間をありがとう。
世の中安穏なれ。
合掌
最近のコメント