暖かな晴天の今日の午後、N町の報恩講をお勤めさせていただきました。
毎年、この日なのですが、これまでこれほど温暖な日だった記憶がほとんどありません。
暖房をつけた仏間は、ボクにとっては暑いくらいでしたが、精一杯お勤めいたしました。
そんな中の1軒には、当寺ご門徒で最年長あろう婆ちゃんがいらっしゃいます。
なんと103歳です。
ボクの顔を見ると嬉しそうに微笑んでくださいました。
そして、いつも驚かされるのは、正信偈を唱え始めたときです。
ボクが「帰命無量寿如来~」と発声すると、すかさず婆ちゃんは「南無不可思議光~」と続けてくださいます。
最後の回向までしっかりとお勤めされます。
かつて、農村の報恩講は各家でお餅をつき、親戚一同が集まってお勤めする一大イベントでした。
そんな楽しかった頃を思い出すのか、この103歳の婆ちゃんは終始笑顔で、ボクと目が合うとさらにニコニコ笑って手を合わせてくださいました。
すると、ボクも自然に婆ちゃんに手を合わせます。
来年のことはわかりませんが、今年もまたこんな嬉しいご縁をいただけたことに感謝です。
ご門徒宅での報恩講も残り少なくなってきました。
最後までしっかり完走させていただたいと思います。
合掌
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