昨日くらいから一気に寒さが倍増したようで、また雨と風もすごく、早くも冬を思わせます。
急な気温の変化があると、訃報があることが多い、つまり体調を崩しやすいということですので、ご自身はもちろん、周囲の方にも気をかけてあげてくださいね。
先日、報恩講をお勤めさせていただいたお宅のお内仏です。
仏具は綺麗におみがきされ、内敷をかけ、お仏華も見事です。
このお宅は、築100年以上(推定)の町家で、ここにおひとりで住んでいらっしゃるのは90歳のお婆ちゃんです。
お元気です(笑)。
先月の当寺報恩講にも2日ともお参りに来られました。
「今年もお寺のほんこ(報恩講)さんに会わせてもろて、本当に良かった。でもねぇ、いつもお寺でお会いしてた方が行くたびに減ってきて、自分の歳を感じますわよ(苦笑)」と。
幸い当寺はそれほど顕著ではありませんが、今までお参りに来られていたご門徒さんが亡くなる、あるいは入院や施設に入られて来られなくなる方は多いです。
そして、その家の次世代の方が参りに来られるケースは少ないですね。
親やご先祖を大事にするということは、お墓参りをすることだけでなく、親やご先祖が大切に守っていたものを受け継ぐということでもあります。
このお婆ちゃんのお宅も、お婆ちゃんの後もこのようなお内仏でお勤めさせていただけるかどうか、そんなことを考えてしまいます。
時代は変わる。
でも、変わって良いことと、そうでないことがあると思います。
親鸞さん以来750余年、今でも報恩講が各寺、各家庭でお勤めされているのは、時代が変わっても守るべきものをしっかり守ってきた我々のご先祖がいたからなんですね。
まだまだ続くご門徒宅報恩講。
しっかりお勤めさせていただきます。
合掌
コメント