今日は今月初めて、というよりも今秋初のさわやかな秋晴れの1日でした。
そして、昨日決定した東京オリンピックの話題で持ち切りの1日でもありました。
ボクは、なんだか素直に喜べません。
オリンピックそのものは、スポーツによる国境を越えた有意義なイベントだと思っていますが、今、なぜ東京? と思います。
大震災の傷跡はいまだにまったく癒えておらず、原発の問題も棚上げしたまんまのこの国で、オリンピック開催をすべての国民が喜べるのだろうか? と。
昨年と今夏の選挙でも顕著だった「景気回復」という目先の願いばかりが先行していて、それこそが絶対正義のような風潮を感じてなりません。
このオリンピック誘致成功は、現与党の功績となり、現政権は当分盤石化することとなるのでしょうか。
そうなれば、その勢いを利用して改憲、再軍備という目標実現にまい進することとなるのでしょうか。
景気回復さえすれば、我々の質素でも安定した生活や平和は二の次で良いのでしょうか。
結局、オリンピックもその道具でしかなくても良いのでしょうか。
1964(昭和39)年の東京オリンピックは、戦後復興の起爆剤となり、今回も同様の期待をする向きもあるようですが、取り巻く状況はまったく異なるのではないかと思います。
オリンピック一色となる中で、震災、原発、東北という存在がどんどん薄くなり、消されていくような危惧を覚えずにはいられません。
合掌
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