着火しにくいライターの不思議
月忌やご法事などでいろいろなお宅にお邪魔しますが、最近よく聞く苦情というか、困り事があります。
それは、お内仏(=お仏壇)でお参りする際に、おロウソクに火を灯しますよね?
その火を灯すのに、マッチをお使いの家もあれば各種ライターを使用する家もあります。
その各種ライターについてなんですが。
「固くて押せないのよ~」というお年寄りの声。
そんな声が最近どんどん増えてきてるんです。
いつかは忘れましたが、一時期からわざと着火する部分を固く(重く)して着火しにくくなってるんですよ。
その理由は、幼い子どもが興味本位で触って着火し火事になるケースが多くなったからとかなんとか。
なんか、おかしくないですか?
幼い子どもは好奇心のカタマリです。
なんでも興味をもったものを触るは当然です。
しかし、周囲の大人はいったい何をしてるんですか?
まず、子どもから目を離さないことが第一ですよね?
そして目を離す場合、危ないものがあるなら、子どもの手の届かないところへ隠すことですよね?
この2点を怠った結果、火事が起こったのであって、ライターを製造販売する企業が着火しにくいライターをわざわざ製造販売しなければならないのでしょうか?
とっても疑問です。
安全性に配慮した製品を製造販売すること、求めることは、それしたいはおかしいことではないですが、着火しにくいライターまで製造販売してあげなければならないもんでしょうかね?
ぶっちゃけて言うと、消費者側の安全性へ感覚や想像力が退化し、結果として工夫することを放棄してるとしか思えません。
むろん、それに平身低頭と応える企業側の節操のなさも疑問ですが。
人の想像力や感覚は、使わなければ退化します。
その責任を他へ転嫁する側、それを鵜呑みにする側。
そんなおかしな需要と供給関係が当たり前化してきている昨今。
おかしい、ボクはそう思います。
| 固定リンク
「多事想論」カテゴリの記事
- それぞれの姿勢(2019.09.02)
- ルールは同じ(2019.08.23)
- 決めつけ禁物(2019.06.05)
- 冷たい社会(2019.05.31)
- 他人事ではありません(2019.05.24)
コメント