« キンモクセイの季節 | トップページ | 寺報141号~来週末発行(予定)ほか »

関係ないという関係性

急に涼しく、というよりは寒くなりました。みなさん、どうかご自愛ください。

Dsc00268

想像力の欠如は現代人の病のようなものと言ってきましたが、古い日本の言葉にはそんな現代人にも「なるほど」と思わせてくれるものがあります。

風が吹くと桶(おけ)屋が儲かる

わかりますか?

これは江戸時代に生まれた言葉で、次のような一見まったく無関係に見える事柄が実は関係していることを教えてくれています。

(1)(強)風が吹く~アスファルトのない江戸時代なので風とともに砂が舞い上がります。

(2)多量の砂が舞い上がると、その砂が目に入って失明する人が出る。

(3)失明すると三味線弾きが増える~当時、失明した人の職業はマッサージ師や三味線演奏者が多かった。

(4)三味線弾きが増えると三味線の需要が増え、その材料となる猫の皮が必要になり、必然的に猫が減る。

(5)猫が減るとネズミが増える。

(6)ネズミが増えると桶(当時は木製)をかじるから桶屋が儲かる。

まぁ、こじつけの例として使われることもあるこの言葉ですが、関係ないと思われるようなことでもこんなふうに繋がりこの世界は成り立っているというひとつの例えです。

いい歳をした方が「顔も見たことない爺さんの法事せにゃならんのか?」とおっしゃる方はいる情けない昨今ですが、風と桶屋よりもはるかに関係の深いことさえわからなくなった現代にこういう言葉は見直されて良いと思います。

その顔も見たことない爺さんがいたから、あなたの親が生まれたんでしょう? そしてその親があなたの母親となる人と結婚してあなたが生まれたんでしょう? 顔を見たことなくても、そういう単純な想像力を働かせるだけでその爺さんの存在に感謝できませんか? という話です。

我々の存在はもちろん、その我々が暮らすこの世界そのものがそんな目に見えない、無関係と思われる関係性の中にあるんです。

だって、これも単純な想像力の問題です。

顔も見たことない人が育てたお米、野菜、魚介類、牛豚鶏などを食べて日々の食事が成り立ち、それによって生かされている存在ですよ。

お金という免罪符によって、その関係性を当然視しているから見えないだけです。

そんなの関係ねぇ! そんなの関係ねぇ!

数年前にパンツいっちょの芸人さんのそんなギャグが流行しました。

でも、関係ねぇ! と言っている時点でその関係性がすでに存在しているんですよ。

本当に無関係なら、関係ねぇ! ということすら感じないんですから。

人気ブログランキング【ブログの殿堂】 にほんブログ村 哲学ブログへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 浄土真宗へ にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 哲学ブログ 仏教へ にほんブログ村 バイクブログへ

|

« キンモクセイの季節 | トップページ | 寺報141号~来週末発行(予定)ほか »

ご縁いろいろ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« キンモクセイの季節 | トップページ | 寺報141号~来週末発行(予定)ほか »