読書の秋に向けて
読書してますか?
現代人の想像力の欠如、その原因は読書不足にありです。
ここ数日、久々に時間も忘れて読んだ一冊をご紹介します。
北林一光著「ファントム・ピークス」(角川文庫)です。
長野安曇野の山を舞台に起こる連続女性失踪事件なんですが、ボクらがいかに山、自然、動物というものを知らないかを思い知らされてくれます。
息もつかせぬ展開の速さに、時間も忘れて読みふけってしまいました。
あとがきまで入れても333ページですので、ふだん読書しない方でもとっつきやすいかと思いますが、ボクなどはページが少なくなっていくのがもったいない、もっと厚かったらいいのにと思うほどでした(苦笑)。
作中に出てくる言葉で、とても納得した言葉があります。
「私、最近とみに思うんだけど、人間の意識って、どこかタガが緩んできているような気がする。命あるものに向かい合う心が病んでいるというか、麻痺しているというか…。」
「想像力の欠如もやはり現代人の病気みたいなものだと思うわ。動物の命に思いを馳せられない人間は、人間の命についてもちゃんと考えられないのよ。」
読んでいて、大きくうなずくボクでした。
ぜひ、ご一読あれ。
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コメント
読書してます!
職務柄、ビジネス書ばかりですが、、
毎日、頭に負荷(付加)をかけるようにしております。
”思考は現実化する”、”競争優位の戦略”はバイブルです。
本当は歴史小説が好きなのですが、、司馬さんや吉川英治さん。
学生時代は読破しておりました。
お恥ずかしながら、”ワン・ピース”、”NARUTO”も読んでます!
投稿: 合同会社 みんなのつえ 高橋 久 | 2011年9月 5日 (月) 16時27分
読書好きな方、いいですねぇ♪
ビジネス書はよくわかりません(汗)が、歴史ものはボクも好きです。吉川英治著の「三国志」なんて、中高生時に何度読み返したことか(笑)。
むろん、マンガも好きですよ~♪ こち亀、美味しんぼなどなど。
投稿: Kei@住職 | 2011年9月 5日 (月) 20時41分
こんにちわ、汗ばむも、秋の気配がします。
お経について学習しておったのですが、
”正信偈”と”嘆佛偈”の違いとはどんなものでしょうか?
お経をあげる状況に応じて、読み分けをするものでしょうか?
お手数ではございますが、
ご教示くださいませ。
投稿: 合同会社 みんなのつえ 高橋 久 | 2011年9月 7日 (水) 13時23分
はい。正信偈、嘆佛偈の偈は歌の意味です。ただし、正信偈は親鸞さんの書かれた詞で、嘆佛偈は仏説無量寿経の一部分です。
正信偈は、僧俗ともに読むことが多く、親しみやすい節がついています。そのためご家庭での朝な夕なに読まれてきました。ご門徒宅での報恩講では、僧侶がやってきてその家の家族、親族など集まった方々とともに読みます。
嘆佛偈は般若心経ほどではないですが、とても短く、主にお墓参りなどで僧侶が読みます。また、僧侶の集まりなどの会のはじめに参加者でともに読んだりもします。こちらは、あまりご門徒さんが読まれることはないですね。
投稿: Kei@住職 | 2011年9月 7日 (水) 20時47分
おはようございます!
ご教示いただきありがとうございます。
馴染みのない言葉ですし、学校では教えてくれない(当然ですか。。)ので、
自分で学習せぬ限り、意味を理解できない言葉です。
投稿: 合同会社 みんなのつえ 高橋 久 | 2011年9月 8日 (木) 07時08分