お役目
お寺の報恩講にはいろいろなお役目があり、内陣出仕に参勤したボクらに回ってきます。外陣は助音方(じょいんかた)といってまた別の役割になります。
まずはお調声(ちょうしょう)で、お経のメインボーカル(?)みたいなものです。
次に和讃(わさん)がお逮夜なら6首、お日中なら3首あって、そのうち1首目はお調声さんが担当し、あとの5つないし2つを他の人が担当します。さらに6首目ないし3首目は結讃(けっさん)と呼ばれるオオトリになります。
そのお役目によって、座る場所が決まっています。
内陣に向かって右側を祖師前(そしぜん)と呼び、その手前から祖師1、2、3で、左側を御代前(ごたいぜん)と呼び、これも手前から御代1、2、3となります。
お調声さんが祖師1、和讃2首目が御代1、3首目が御代2、4首目が御代3、5首目が祖師3、結讃が祖師2とぐるっと時計回りになっています。
そのお役目よりも人数が多い場合は無役となり、余間(よま=あまった席)へ座ります。
そのほかに、お日中だと登高座をする人と、式間(しきあい)念仏の担当が増えます。
若手や経験の浅い人は、余間へ回ることが多く、その経験などに応じて2~5首目を担当し、それからお調声や結讃を任されるようになっていきます。
昨年あたりから、そのお調声を任されることが多くなりました。
声の高さを取るのがとても難しいんですよ。合掌してシーンとした御堂で、合掌をとくと鐘がカーン・カーンと鳴り響き、最初の発声です。
ここが一番緊張するところで、発声した後に外陣の助音方が発声するんですが、ボクの発した声の高さと違う音の声が出たら、ボクの高さが間違っていたことになるんですね。
まぁ、住職になって7年半、いつまでも「できませーん」というわけにはいきません。もっともっと練習せねばと、毎年思ってはいるんですがねぇ(苦笑)。
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