ご法事での悩み
ご葬儀はできれば平日が、と言ってもこればっかりはどうにもなりません。なんとかご法事の時間と調整できたのでよかったです。
ところで土日のどちらのご法事も50回忌でしたが、50回忌は大きな節目であり、めでたい法要としてつとめています。
引き出物にも鯛や紅白の菓子などがついたりするんです。ご参集される親族方も多く、あとのお斎(おとき=仏事の食事)も盛大にするのが恒例です。
お呼ばれしたボクら僧侶もお相伴にあずかりごちそうをいただくのですが、なかなかお酒をいただくことができません。
前住は、兼業だったため月忌参りもせず、車の運転もせずという人なのでいただいてきましたが、ボクの場合はそうはいかないのです。
月忌の少ない日ならなんとか調整もききますが、ご葬儀があったりすれば月忌はすべて午後に回しています。
回すといっても、前々日くらいには電話して「今度の土曜日のお参りですけど、ご葬儀とご法事があるんで、申し訳ないけど午後の○○時くらいにしてもらっていいですかねぇ?」とお願いします。
月忌参りは、ボクらにとって日々の法務の基本だと思っていますし、そこでのご門徒方とのご縁の積み重ねを大事にしているつもりです。
ですから、ご法事やご葬儀も当然大事であってどちらもおろそかにできないから悩むんですよねぇ。
お斎の席で、ビールと日本酒を手にお酌をしにきてくれたご当主さんに、「申し訳ないですが、この後まだお参りに回らなきゃならないんで、こちらでお願いします」とウーロン茶のビンを差し出します。
ちょっと残念そうに「あら、そうなんですかぁ。お忙しいのにすみませんなぁ」とウーロン茶をお酌してくださいます。こちらこそ申し訳ないです、といただきます。
でも、ご法事の方も月忌の方もご理解いただけるからこそボクらは日々の法務をこなしていけています。ありがとうございます。
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