時代のせい?
新聞の社説に某大手書店創業者の言葉として「時代のせいにするほど、楽なことはない」という言葉がありました。
秋葉原通り魔事件容疑者のことを表現するのに引用されていましたが、それを甘えとヒトコトでいうのも楽なことかもしれませんね。
自分の不遇や不幸を、どこかの、なにかのせいにしたくなるのは誰にでもあることでしょうし、誰だってそう思ったことがあるんじゃないですか?
ただ、それで不遇や不幸が解決するわけでないこともわかっているはずです。それでも、どこかに責任を転嫁しなければやりきれない。
どうしたらいい? と話せる人、聞いてくれる人がそばにいないことが一番の不幸なんです。
自己責任などという冷たさを振りかざすのが今の時代です。むろん、最低限、大人としての自己責任は必要です。でも、人は完璧じゃないからこそ寄り添い、社会を形成して共生しているんじゃないですか?
さらに言えば、時代のせいにすること以上に無責任なのは、時代に流され無疑問的に迎合していることで、そういう人が圧倒的多数であるということなんですけどねぇ。
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