独身男性と過保護な親
訪問するご門徒宅は多々ありますが、毎月訪問しているとそのお宅の内情というか、込み入ったご相談などを受けることがあります。
それが愚痴であったり、かなり深刻だったりいろいろです。
中でも多い方だと思えるのが、息子さんが独身だという悩み。20~30代の方なら「まだ、わかりませんよ」と言えるのですが、それ以上となると現実は厳しいようです。
娘さんが、という場合もあるのですが、感じるのは女性は「結婚できるけどしない」であり、男性は「したいけどできない」という差です。
なぜか? 中年以上の独身男性に共通するのは家事がほとんどできないという現実です。女性は家事は自力でこなし、また仕事もバリバリしてて自立しているといるケースが多いように思えます。
家事のできない(しない)男性、正直言うと本当に厳しいです。女性方はそれだけ男を見る眼を持っていますし、そういう男性のために家事などしてくれないのですね。
また、親ごさん方の過保護さもセットになっている場合も多く、たとえばとあるお宅だと父親70代後半、息子さん50代前半のふたり暮らしのお宅があります。
炊事、洗濯、掃除、いわゆる家事全般を父親ひとりでこなしています。息子さんは父親の作った食事を食べ、父親が洗った衣類を着用し、父親が掃除した部屋でくつろぎ寝ています。
結婚する以前の問題がこのお宅にはありますが、第三者のボクなどは「自分のことは自分でさせる、そこから始めるしかないのでは?」以上の何が言えるでしょうか? むずかしい問題です。
自覚、つまり自らの在り方に目覚めることが親ごさん方にも彼らにも求められるかと思います。お互いの親離れと子離れ、始めるのに遅いことはないかもしれません。お互いがひとりの独立した人として生ききるために。
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