報恩講~ご参詣ありがとうございました
善福寺の報恩講、例年通り10月29日、30日に執行され、都合およそ100名のご参詣をいただきました。
暖かな晴天に恵まれた2日間、本当にありがとうございました。
ボクも住職になって6度目の報恩講で、いろいろな準備や段取りなどもスムーズになってきたかな? とは思いつつも、新メンバーを加えた役員、総代さん方、厨房をお手伝いくださるご婦人方などのお力添えがあってこその報恩講です。
参勤いただいている各寺院方も代替わりなどで若い方も多くなりましたし、当然ご参詣の顔ぶれもしかりです。
それでも本当にたくさんの方々のおかげさまにより、当寺の御堂が念仏道場、そして聞法道場として活気ある姿の2日間でした。
30日午後のご講話には、加賀市にある蓮如上人ご旧跡である光闡坊住持の佐野明弘さんがご出講くださいました。
臨済宗から転派された佐野さんのご講話は、物腰の柔らかでじっくり聞かせていただけるお話でした。
人を見る、人を感じるということ、そこから阿弥陀如来の願いが見えてくるというくだりに、現代人に欠けている大きなものが見えてきます。
ボクも以前よりここで書いているように、皆が「オレがオレが、アタシがアタシが」と言い自分ばかりを主張するが、目の前にいる人の話は聞いていないしその人の思いや考えを尊重していないと。
どんな人間にも命があり、その命は多くのご縁でもって支えられ育てていただいている、その命が終わるとき、その人の命の歴史に思いを馳せる。だからこそ命は等しく重いものであり、上下も卑賤もない。
命を命として尊重して生きていくことが阿弥陀如来の願いだと。その願いに気づいて発する言葉が南無阿弥陀仏であると。
佐野さんのお話、もっとじっくりお聞きしたいものです。
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