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あるばぁちゃんの現状

Dsc01878報恩講を勤めていると、報恩講のときにだけお参りするお宅もあります。月忌でお邪魔するお宅は毎月いろいろなお話ができますが、こういうお宅では年に1回なため、驚くようなお話も聞きます。

市内某在所のSさん宅でのこと。

一昨年くらいまで元気だったじぃちゃんが倒れ、寝たきりとなったのですが、ばぁちゃんがひとりで介護し、田畑を耕し、大きな家を守っています。

じぃちゃんがお元気だったときには、当寺の永代経や報恩講にご夫婦そろってお参りされていました。しかし、じぃちゃんが寝たきりになり、ばぁちゃんは週に2度リハビリに病院に送り出す日々。

古くて大きな、いわゆる百姓屋敷です。じぃちゃんを車椅子に乗せて送り出したり、トイレに連れて行ったりするだけで小さな身体のばぁちゃんには重労働で、畑は自分の食べる分の野菜だけ作っているものの、田んぼまで手が回らず放置に近い状態とのこと。

そりゃそうですよ。と思い、ふと息子さんがいることを思い出し訪ねたところ、歩いてものの3分もかからないところの家に妻とともに住んでいるらしいのです。

手伝ってくれないのか? と訪ねたところ、いろいろ頼んでみるものの「忙しい」等の理由で相手にしてくれないと言う。

この家から歩いて行ける距離に、食料等を買いに行けるスーパー等はなく、生協の宅配と、自身がバスで病院に行った帰りに買ってくるしかないとも言う。病院では、ばぁちゃんの身体は疲れきっていて休養が必要だと診断されたと言われたらしいのです。

実の両親がこんな状態でも、なにもしない子とは? と疑問に思って聞いてみると、ひとり息子であり、S家の跡取りとして甘やかせすぎたと、その息子の家もじぃちゃんが建ててあげたものだと。

結局、ボクと役僧T氏は30分ほどこのばぁちゃんの話を聞いて、せめてヘルパーさんを頼んでみることを進言すると、ばぁちゃんはヘルパーさんの存在もよくわかっていないらしく、孤立無援さを感じました。

じぃちゃんがリハビリに行っている病院の人や、ばぁちゃんが通っている病院の人などに尋ねて、市役所なりに行ってみることを念押しして帰ってきましたが、暗澹たる気持ちです。

国の責任者は「たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金(医療費)を何でわたしが払うんだ」と愚痴を言う前に、こんな暮らしをしているご老人方の存在を知ってほしいし、手を差し伸べるシステムを考えて欲しいものです。

そして、両親にオムツを替えてもらい育ててもらったボクたちは、両親にオムツが必要になったならそのお返しをしてあげるご縁をいただく覚悟を持っている必要がありますよね、本当に。

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