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多事争論に想う

071203photo_chikushi筑紫哲也さんがお亡くなりになりました。

いつかはきっと復帰されるであろうことを祈念していただけに、本当にびっくりし、またショックを受けています。

実は、ちょうど10年ほど前だったでしょうか、一度だけお会いしたことがあり、お話をうかがったのです。

当時のボクは、首都圏の宗派出張所である東京宗務出張所に勤務しており、そこの機関紙にて取材させていただいたのです。「ニュース23」を放映している赤坂のTBSでのことでした。

テレビで見るとおりのとても優しい笑顔、そして柔らかさの中に芯の強さを感じる口調でした。

政治家のリップサービスのように「国民の目線で」などと口に出さないが、その主義主張の視点は常に国民であり、弱者でした。あの柔らかい口調には理不尽さや一切の妥協を許さない断固たるものを感じさせました。

その断固たる姿勢ゆえに敵も多かったのかもしれませんが、筑紫さんを兄と慕う同じ新聞記者出身のキャスター鳥越俊太郎さんは「社会の座標軸のような存在だった」と筑紫さんのことを語っていましたが、そのとおりだったのではないでしょうか。

どれだけ世間と、その価値観が変化しても、変えてはいけないものという意味で座標軸という表現だと思います。蓮如上人に「世間を客とし、仏法を主とせよ」というお言葉がありますが、同じなのでしょう。常に移りゆく世間の価値観はそのつど客として迎えつつ、不変たる仏法を人の中心(主)とせよという意味として。

このボクのブログのカテゴリーに「多事想論」という項目がありますが、言うまでもなく筑紫さんの「多事争論」をお手本にしたいという想いからです。

合掌。

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コメント

『政治家のリップサービスのように「国民の目線で」などと口に出さないが、その主義主張の視点は常に国民であり、弱者でした。・・・』
本当にそうですね。鋭い眼力を持ちながらスマートさがありました。

投稿: 耕さん | 2008年11月11日 (火) 22時38分

耕さん、ようこそ♪

実際にお会いした筑紫さんは、ニュース23で見る筑紫さんそのものでした。また、筑紫さんは真宗門徒の家に生まれ育ちであり、親鸞さんの教えを感覚的に身につけていらっしゃったように思います。

親鸞さの言う」石、瓦、礫のような我ら」すなわち一般民衆の目線で社会を見、おかしいものはおかしいと、あたりまえに言っていただけなのでしょうね。

投稿: Kei@住職 | 2008年11月12日 (水) 21時49分

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