T氏のお通夜
昨日、南砺市でのご法事を終え金沢に帰ってすぐ、訃報に接しました。金沢市内に住むT氏が亡くなりました。
T氏のお父さんは、当寺の門徒総代をつとめた方でした。T氏は、穏やかな笑顔が印象的な方でした。昨秋、末期がんと診断され、闘病されているとのお話を聞いていましたが、59歳で命終されました。
享年によってその死の重さが変わるわけではない。でも、どこかしんどいものを感じるわけです。なぜでしょう? それは、その歳よりも若ければ自分の残りの人生を考え、その歳よりも上ならば自分もいつ逝ってもおかしくないだ、とわが身を考えるからではないでしょうか?
しかし、死というものはいつなんどき、わが身に降りかかるかわかりません。一寸先は闇とはそういう意味です。今を生き生かされてあることへの感謝と自覚を亡き方は、我々に問うています。
まだ、5年や10年だいじょうぶ・・・どこかでそう思っています。そうではない、と亡き方は身を持って教えてくださってます。そして、阿弥陀さんは、そんな我々を耐えることのない光で照らし続け、そんな今を生ききってください、一寸先にわが身の死というご縁を迎えても悔いのない今を精一杯生ききってくださいと願いをかけてくださっています。
お弔いとは、そんなわが身を見つめなおすご縁を亡き方からいただくということです。合掌。
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