台風お見舞い申し上げます
金沢ではもうすでに稲刈りがほぼ終わっているようですが、東北等これからの所に台風が進んでいます。なんとか、農家の方々の半年のご苦労が報われてほしいものです。
お米は農家の基となるものです。そして、農家は本来、国の基となるはずのものです。しかし、金沢市内の農村は区画整理という名の繁栄なのか破壊なのかによって、その風景が姿を消し続けています。
お参りに回っていると、「田んぼも畑も無くなって、わしゃするコトがない」と苦笑される農家のお年寄り方。物心ついた時から農業をしてこられたそのお顔の深いシワや、ごつごつした手に寂しさを感じます。
「日本人は米を食べんようになった。作りがいがないわい」と言われるお年寄りもいます。「ボクはご飯が大好きで、ほぼ3食ご飯を食べますよ」と言うと、うれしそうに笑ってくれます。「とくに朝はご飯じゃないと、お昼までもちませんもん。お経読んでるときに、おなかがグゥ~って鳴ったらおかしいですしね」と言って、いっしょに笑います。
工業製品を輸出したいがために外米を輸入し、安さがゆえに外食産業にその外米が流れる。その結果、この国の食料自給率は40%程度にまで落ちています。極論すれば、輸入がすべてストップしたら10人に4人しか食べられないのがこの国の実態ということになりますね。
お金がすべて、近代国家の諸悪の根源は、そう思いこんでそれが許されてきたがゆえの無法です。三国志の英雄・劉備は「百姓をもって国の基とする」という信念の元に自分を慕う農民を見捨てずに逃避行を続けたと言われるが、1800年も前の話です。人は進歩はしてても、根源的なところで退化しているのかもしれませんね。
<今秋の予定>
9/8>終日~寺務
9/9>9:00~寺にてK家49日法要・午後~月忌
9/10・11・12>午前~月忌・午後~寺務
9/13>休務日
9/14>終日~月忌
| 固定リンク
コメント