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絵に描いた餅・金沢

Dsc00891 明日(今夜)から恒例の百万石まつりです。加賀藩祖、前田利家が金沢城に入城する姿を再現する祭りです。といっても、敗戦後に始まった新しい祭りであり、観光資源としてのイベントの感が強い。

そもそも、歴史を紐解けばこの加賀の地は蓮如上人以来の真宗王国であり、蓮如上人は諫めたものの、一向一揆によって支配者層であった武士勢力を駆逐して成り立った国だったのです。文献によれば、「百姓の持ちたる国」とあり、現代用語でいえば民衆共和国を形成していました。

その「百姓の持ちたる国」は、およそ100年間続いたのち、戦国の覇王・織田信長によって滅ぼされ、前田は信長の名代として加賀を支配すべく入城してきた、いわば進駐軍的存在だったのです。

その後の徳川幕藩体制下の前田政権によって、「百姓の持ちたる国」は骨抜きにされ、明治以降には「百万石」の名のもとに城下町としての輝かしい歴史観を植えつけられてきました。それは、行政と地元新聞社、それらのお抱え歴史学者が一体となったキャンペーンでした。

そんな作られた百万石史観を表現するのが百万石まつりです。全国各地には、民衆の風俗から生まれたさまざまな祭りがありますが、この祭りはそうではありません。今夜の子どもたちによる提灯行列などは、戦中の戦勝パレードのようにも見えます。

厚木市で、マッカーサー上陸を祝した祭りがあるかどうかは知りませんが、百万石まつりは、いうなればそれと同じです。保守的な地方都市、そういってしまえばそれまでですが、無疑問的に上からの情報を受け入れるだけの、人としての狭さだけは持ちたくないものです。

金沢に帰ってきて8年。ボクは、金沢とは「絵に描いた餅のような街」と表現するにいたっています。ご意見ある方、どうぞコメントいただきたいものです。

<今週の予定>

6/2>終日~月忌

6/3>午前~月忌・11:00~I家にて49日法要・夕方~月忌

6/4>午前~月忌・午後~寺務(在寺=予定)

6/5>午前~月忌・10:00~F家にて3回忌法要・午後~月忌

6/6>午前~月忌・午後~寺務(在寺=予定)

6/7>午前~月忌・11:30~K家にて17回忌2・午後~寺務(在寺=予定)

6/8>休務日

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コメント

そうやったんやー。
どこでも習ったことなかったし知らなかった。
「祭り」自体に興味がないから、疑問もなく・・・
勉強になりました。一向一揆に詳しい方にちょっと聞いてみたくなりました!そうなんやー。

投稿: nikoju | 2007年6月 3日 (日) 23時22分

某地元新聞やテレビ局の地元ニュースでは、絶対に言わないですね。「輝かしい百万石の城下町」を絶対前提とする上で、「百姓の持ちたる国」は邪魔でしかない歴史ですからね。ちなみに、ウチの前住職はこの問題の権威(らしい)です。なにか、資料があったら送りますよ。

投稿: Kei@住職 | 2007年6月 4日 (月) 12時39分

金沢出身横浜在住、タイで商売しています。家の先祖も農民。前田さんは尾張から来たんで、良く分かりますね、一向一揆。考えさせられます。

投稿: ショーン | 2007年6月 6日 (水) 18時36分

>ショーンさん
はじめまして、ようこそ♪
タイ在住なんですね、一度は行ってみたい国です。食べ物がおいしい、よくそう聞くもので(笑)。

日本の歴史上、農民による農民の国は後にも先にも加賀「百姓の持ちたる国」だけではないでしょうか? そんな歴史を埋没させているこの街には疑問を感じますね。また、来てください、お待ちしてます。

投稿: Kei@住職 | 2007年6月 6日 (水) 19時23分

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