40 LICKS
いやぁ、「おやじ」と言われても反論できない年齢なんですよね、きっと(苦笑)。でも、不思議と30歳になるときほどの抵抗感はないですね。あのときは、人生の一番いいときが終わってしまうような気がしました。
日頃、月忌参りで多くのお年寄りと接していて、「この歳になったらめでたくもないわいね」と苦笑しながら言われる方が多いのですが、「生きていればこそ、歳も取れるんですよ。だから、いくつになっても誕生日を迎えることはおめでたいことでしょ?」と言っています。
だからなのでしょうか? 自己暗示にかかってて「おやじ」であってもいいではないかと開き直っているのでしょうか? たしかにそれもあるでしょう。
でも、ボクは中高生のころからカッコいい「おやじ」たちに憧れてきました。それはミュージシャンたち。日本人ではチャー、世良公則、鮎川誠、布袋寅泰、外国人ではローリング・ストーンズやエアロスミスやU2の面々、デヴィッド・ボウイ、ロッド・スチュワート等々。
4年前、ストーンズが結成40周年アルバム「40 LICKS」を発表しました。ちょうどその頃に還暦を迎えた彼らは、顔にシワが増えてもジーンズを履きこなしギターやベースをかき鳴らし、ドラムを叩き、歌って踊っていました。
そのときに収録された新曲の中には、「まだまだ止まらないぜ」とばかりに「Don't Stop」という曲があり、ボクが観にいった大阪ドームでのライヴでも演奏していました。
ガキっぽいかもしれませんが、40歳を迎えたボクもいつかは止まる、だからこそ今を止まらずにローリング(転がる)し続けていきたいと思います。
蓮如さんの「御文」によく出てくる「後生の一大事を心にかけて」とは、与えられ生かされてきたこの命が止まる、その瞬間まで精一杯転がり続けること、その転がりがいつ止まっても悔いのない今を転がれ! ということだと思うから。
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コメント
お誕生日だったのですね、おめでとうございます。
自分のことを「30過ぎてるしもうオッサンだよー」っていう人が多いんですよね。わたしが21才だから(いや、21才じゃ全然ないんだけど、お店なので)かもしれないし、またはオッサンだって思われる・言われるのがこわいから前もって自分から宣言しちゃってるのかもしれないけど。
でも、あんまり言って欲しくないな。
清志郎派のにいなでした。
投稿: にいな | 2007年4月27日 (金) 02時07分
にいなさん、ありがとうございます♪
いやあ、実は自分ではおっさんなどとは思ってませんよ(笑)。でも、男は女性と違って、あまり若く見られたくない心情もあるのです。「若い」=「苦労してない」と言われているようで、素直に喜べないものですよ(苦笑)。
ただ、太ってきたり、頭髪に白いものが混じってきたり、自分で老けたなぁ、なんて思うことがあるとマイナス思考になりがちかもしれませんね。
ボクは、心の中では「お兄さんとお呼び!」と思ってたりして(笑)。
おぉ、若いのに清志郎派ですか? いいですね。ヒップホップなんぞにはなんの感心もないので、親近感わきます!
投稿: Kei@住職 | 2007年4月27日 (金) 17時50分
(ご無沙汰しておりました。)
お誕生日、おめでとうございます!
この一年も充実した素晴らしい一年でありますように・・。
毎日、毎日、命が一生懸命転がり続けないと
いけませんね。
もし、いつ何時、その転がりが止まっても、
後悔しないように、
“今”を生きぬきたいものです。
「人身、受けがたし・・・」のこの身ですから、
感謝して生けなければ。
お互いにがんばりましょう!
投稿: 喜右衛門 | 2007年4月28日 (土) 14時33分
喜右衛門さん、ありがとうございます!
今というものが、あまりにも当たり前すぎて未来や過去にばかり思いをはせがちな昨今。そのことを忘れないために、朝な夕なにお内仏にて合掌いたしましょう。
投稿: Kei@住職 | 2007年4月28日 (土) 23時01分