根強い差別心
今月は今日までなので、明日と明後日の分の月忌も今日行って来ました。来年はうるう年だから、少しは楽かな(笑)?
ところで、差別というと何を指しますか? まず言葉ですよね。毎日、ほぼ年配の方とばかり会話していて、感覚が戦前戦中のまんまなので、どうにもこうにも困ることがあります。
とあるおばあちゃんの場合。なにかの拍子に故ジャイアント馬場さんの名が出たときに、「あの人はカ●ワでしょ?」と言われ絶句しました。
とあるおじいちゃんの場合。北朝鮮の話の延長で、中国やロシアに話が及んだときに「あんなもん、昔はチャ●コロ、ロ●ケて言うたもんや」とどこか誇らしげというか懐かしげに言われこれまた絶句。
とある・・・というかボクの母の場合。つい先ほどのこと。夕食後に日本と香港のサッカーの試合をテレビで見ていて、香港の選手の赤いユニフォームを見て「香港でも韓国でも共産圏はやっぱり赤いんやな」と言う。「韓国は共産国ちゃうやん」とボク。「まぁ、あのへんはおんなじようなもんでしょ」と母。「そうやって、近隣の国を十把ひとからげみたいに言うのやめてや」とボクが言うと、「いちいち人の揚げ足とらんといて!」と母。ボクは「聞いてて気分悪いねん」とお互いに怒りモード。
以前からこうなのです。韓国や中国の人は目が細くてどうこうとか、ホルモン料理やキムチがどうこうとか、詳しくは書きませんが、見下した言い方をするのです。目が細くて、なんて欧米人から見たら日本人も韓国人も中国人も同じに見えるのに(苦笑)。
もう外国というと欧米がすべてで、アジア諸国には興味なしの母です。戦前戦中の教育の恐ろしさを感じるし、もう敗戦後60年以上もたってるのにという驚きを感じます。
以上のことを責めるつもりはないのですが、思うのは、今だに日本人はアジア人であるという意識の低さと、福沢諭吉の脱亜入欧(明治期に発表された日本はアジアを脱して欧米の仲間入りをすべきだという考え=一万円札に福沢の肖像が起用されたときにアジア諸国から反発があったのもこのせいです)思想にたんを発する欧米意識の強さです。
地図を見れば明確です。日本はアジアに位置していますし、どこからどう見ても日本人はアジア人です。逆立ちしたって白人にはなれないし、またなる必要はないです。でも、いつまでも日本人は日本は欧米の一員という立場でアジアを見ているし、アジア諸国はそれを感じるからこそ反発するのではないでしょうか?
国民以上にそれを感じさせるのが、政治家の方々です。北朝鮮問題でも、日頃からもっと韓国や中国と親密な関係を築いていればさまざまな連携を取って、問題に当たれるのではないしょうか? サミットでもアジア代表として振る舞っていれば、アジア諸国からの信頼も得られると思いますが、いかがなものでしょう?
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