今年のご縁に感謝
これまで、趣味のホームページやブログをやっていましたが、今年は本職の方を始めたことで、より多くのご縁をいただけました。
今年もあと2時間ほどで終わりますが、生きていればこそ新年を迎え、また年も取れるのであり、どうやら新年の喜びを感じられそうです。
筑紫キャスターが言っていたとおり、思えばスポーツ以外は暗澹たる気持ちになるニュースばかりの1年でした。現代社会はどんどん餓鬼と畜生を育てる社会と化してきているように思われ、その下にだれもが持つ「選ばず・嫌わず・見捨てず」の心を覆い隠しています。
キリスト教では、お金は悪魔の産物だといいます。人を惑わし、堕落、腐敗させるための産物だと。まさにそうですね。お金がご本尊になり、冷たく人と人とがだましあい、傷つけあい、殺しあう娑婆世界を形成しています。
仏事は、そんな自分を見つめなおすご縁です。決してご利益や加護を求めるものではありません。悪魔の世界に埋没しそうなわが身に気づかせていただくご縁です。阿弥陀さんのお姿は、そのために一瞬たりとも休まず我らを照らし続けていらっしゃるお姿です。初詣の前に、あるいは後に、ご自宅のお内仏に手を合わせ、その光に照らされてあるわが身の確認をいたしましょう。
今年、このブログをご覧いただいた皆さまに感謝いたします。よいお年をお迎えくださいますよう念じ申し上げます。合掌。
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コメント
2006年も残るとこ、あとわずかです。
今年は、大変お世話になりました。
来年もどうぞ宜しくお願いしますm(_ _"m)ペコリ
時々ブログを覗き見させて頂いていました。
読んでいるとご住職の人柄が溢れていていましたね^^
またお会い出来る日を、家族一同楽しみにしています。
投稿: ダブルヘッダー2試合目 | 2006年12月31日 (日) 23時35分
おめでとうございます! そして、始めまして! ダブルヘッダー2試合目さん!
といっても、どうやら、お会いしたことのある方のようですが、どなたでしょう(苦笑)? どとらにしても、いつもご愛読いただきありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
投稿: Kei@住職 | 2007年1月 1日 (月) 13時50分
本来の我が家の宗派に反して、
私は時に「真言宗のお寺」に伺うことがあります。
“お不動様”の前で清浄な火を焚くのを目にし、
その清浄な炎を心に焼き付けています。
日々の生活で、欲や我で汚くなった心が、清められるように感じます。
(我々凡夫には、このような具体物があるとわかりやすいのですよ。)
その寺の若い副住職も
“ご利益”を否定されています。
「仏様にご縁がいただけることが有難いのであって、
願いがかなうかどうかはそんなことどうでもよいのです。」
と言われます。
単にご利益を求めにやってきたお年寄りの参詣者には理解できないかもしれませんが、
私は「・・・なるほどなあ・・・。」と
その副住職のお話を聞けることが楽しみでもあります。
投稿: 喜右衛門 | 2007年1月 4日 (木) 11時31分