村の文化
プロバイダーのメンテナンスのため、更新ができずごぶさたしておりました(苦笑)。
在所(農村地区)での報恩講も、あと二箇所となりゴールが見えてきました。在所の報恩講では、その家々に兄弟姉妹親戚が集い、いっしょに「正信偈」を唱和えうる光景が今でも見られます。
むかし、在所にとって報恩講は村まつり並、いやそれ以上に大きなイベントであり、お餅やご馳走、お酒が振舞われたといいます。子どもたちにとっては、何よりの楽しみだったそうです。
今、お里のある在所の報恩講に集うのも、そんな思い出の行事だからなのでしょうね。そんな、在所の方々の「正信偈」は上手です。こちらも気が抜けないくらい上手です。今日のN地区の皆さんも、本当に上手でボクも気合が入りすぎて、もうバテバテですわ(笑)。
在所には、「年寄りぼんこ(報恩講)」、「姉さまぼんこ」といった年代別の報恩講もあり、それぞれが年に一度集まり嫁の悪口、あるいは姑の悪口を言い合い、ストレス発散の場となっていたようです。今でも、在所によっては残っている光景らしいです。
在所=農村というのは狭い社会ながら、多様な文化を有し、北陸ではその中心に真宗があったのですね。こういった文化も、兼業農家、あるいは農業を廃業することでどんどん衰退していますが、なんらかの形で残してほしいものだなぁと思います。
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