やり切れない思い
毎月お参りに行っていた家のおじいちゃんが亡くなりました。当寺のご門徒ではないのですが、月忌参りだけボクが行っており、85歳のおじいちゃんと80歳くらいのおばあちゃんのおふたりで暮らしていらっしゃいました。
おじいちゃんは、片側二車線の広い環状道路を横断歩道ではないところを横断され、クルマとぶつかったとのことです。
ボクは、まっさきに「なんで?」と叫びたい気持ちでした。というのも、横断歩道のないところを横切るお年寄りがあまりにも多く、ボクはそれを見かけるたびに冷や冷やしているのです。
横断歩道まで行くと遠回りになる、長い信号を待つのがつらい、気持ちはわかります。でも、どれだけのドライバーが寿命の縮む思いをしているか、それよりご家族がどれだけ心配されているかに思いをはせてほしいのです。
おじいちゃんのやさしそうな笑顔を思い浮かべつつ、お参りに回っていた今日もボクの目の前を悠々と横切るお年寄りがいました。横断歩道の手前5メートルほどの場所です。思わず窓を下ろし「ここを渡ったらダメですよ!!」と叫びました。
大きな声で叫んだつもりでしたが、そのお年寄りの耳には届かなかったのか、相変わらず悠々と渡っていました。なんともやり切れない思いです。
ドライバーは当然、歩行者優先の大前提を心がけなければなりません。そして、歩行者は歩行者の守るべきルールを守りましょう。家族をはじめご縁のあった多くの方々が悲しみ、場合によっては事故を起こした車のドライバーとその家族の人生までも狂うこともあるのです。
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コメント
おはよう~御座います♪
お心 お察し致します~。
ほんとう~やりきれない思いですよね。
投稿: neorin | 2006年11月 2日 (木) 05時58分
どちらの配慮が欠けても成り立たないルールを、
もう少し真剣に考えたいものです。
この度のお別れに 竹中先生の訃報を思い出し、
在りしのお姿を思い出し とても悲しい気持ちに・・・
一瞬の出会いに大きな意味があることを
改めて感じました。
「南無阿弥陀仏」有り難う・・です。
投稿: kasaru_2005 | 2006年11月 2日 (木) 09時29分
neorinさん、お気遣いありがとうございます!
kasaruさん、ボクは竹中先生の11/6の学院葬に行こうと思ってますが、行かれますか?
岡崎へ行けば、あのやさしいお声が聴かれるような気がしてたりします。
投稿: Kei@住職 | 2006年11月 2日 (木) 15時47分
残念ながら
前坊守の法要が自坊であり行けません。(涙)
私の分も焼香をお願いしても良いですか?
何処にいても竹中先生の声は胸に響いていると
伝えて下さい。
投稿: kasaru_2005 | 2006年11月 3日 (金) 06時24分
kasaruさん、了解しました。
しっかりお焼香してまいります。
投稿: Kei@住職 | 2006年11月 3日 (金) 19時50分