山内と書いて何と読む?
仏教用語は、一般とは違う読み方が多いです。たとえば「組」と書いて「そ」と読み、寺院の集まりの最小単位を表します。その長を「組長」といい、「そちょう」と読み、組長の集まりを「そちょう会」といいますので、くれぐれも「くみちょう会」と読んで怖がらないでくださいね(笑)。
では、「山内」と書いて何と読むでしょう? 「さんない」と読みます。というのは、寺院には○○寺という寺号のほかに「山号=さんごう」というものがあり、当寺ですと「大慈山=だいじざん」といいます。そして、その寺院とその支坊、道場、出張所等と寺族(住職とその家族で僧籍を持つ者)、役僧(寺に勤める僧侶)さんたちを含めて「山内」といいます。
現在では、そんな支坊等は少なくなり、かつて支坊等だったところも寺号を得て独立寺院化していますが、今でもそういう寺院群を「山内」と慣習として呼びます。ちなみに当寺の山内には、当寺以外に3か寺と寺族以外に2人が所属しています。
そんな山内のひとつに、内灘の源正寺さんです。もともと当寺の道場だったことから、近在では通称「下(しも)道場」と呼ばれています。おたがいの年間行事には行き来をし、毎年今ごろには4日間にわたって内灘地区の在家報恩講を一緒に回ります。
現在の住職は、故前住職の甥にあたり、ボクより少し年下の通称コウちゃん、まじめな好青年♪ 「1年たつの早いねぇ」と言いながら河北潟からの浜風に吹かれながらご門徒宅を回りました。昨日のH寺さんの報恩講、そしてこの内灘の在家報恩講、秋の到来を感じるとともに、「さぁ、忙しくなるで~」と気合が入ります。
人の集まりたる「お講」、それは地区によってさまざまなご縁と形で形成されていますが、真宗門徒にとってその最大かつ重要な「講」が報恩講です。地域によって「ほぉんこさん」とか、「おとりこし」等とも呼ばれ親しまれてきました。かつては家族総出でお内仏(お仏壇)を清掃し、仏具をおみがきし、報恩講用に松花をあしらった仏花、お華束(おけそく=おもち)をお供えし、報恩講をお迎えしました。それは、代々真宗門徒としてお念仏を相続してきたその家の歴史的行事ともいえますね。
内灘のご門徒さん方、あと3日間よろしくお願いいたします。
★今週の住職
<9/25>午前~月忌・午後内灘報恩講2日目
<9/26・27>月忌
<9/28・29>終日~内灘報恩講3日目&4日目
<9/30>午前~月忌・11:00M家17回忌&1周忌・14:00H家墓納骨・15:00役員会
<10/1>休務日(在寺未定)
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コメント
こんにちは☆
組長と書いて、そちょうと呼ぶ、なんて
知りませんでしたわ(笑)勉強になります。
「どっちの料理ショーって、見ていると、ほんと食べてくなって、次の日、早速、作って食べたりしていました!そういえば(笑)
昔「料理天国」ってありましたでしょ?
私、あの番組好きでしたわぁ。小川先生、畑先生、あと中華の先生(お名前、忘れましたけど)とか、懐かしいですわ♪
「ごちそうさま」も好きでしたね。
ところでご住職様、精進料理、お作りになります?
私、精進料理に凝っていまして、ヘルシーですし、何より美味しいですよね。
知恵と素朴さと美しさがありますわ☆
投稿: マリア | 2006年9月26日 (火) 14時26分
何とか台風の影響を受けずにお彼岸を過ごすことができました。10/2・3・4とお檀家さんと一緒に
新潟・長野参拝の旅「願入寺うふふツアー」に出かけます。また一層のご縁を求めての旅、楽しみです。
投稿: kasaru_2005 | 2006年9月26日 (火) 15時36分
こんばんは~マリアさん!
「料理天国」、「料理の鉄人」好きでしたね~。料理番組って、見てるとおなかすいてくるんですよね(笑)。
精進料理、かつて全寮制の大谷専修学院にいたときに、2年目には食事当番のチーフを交代でするんですが、月に2日精進日があってメニューに悩みましたよ。ボリュームを出すために、厚揚げやキノコ類は欠かせない食材でした。鰹節も使えないので、昆布と干シイタケで出汁とって~って、なつかしいです。
kasaruさん、おひさしぶりです!
うふふツアー? なにやら悩ましそうなツアーですね~(笑)。気をつけて楽しんできてくださぁい♪
投稿: Kei@住職 | 2006年9月26日 (火) 21時37分