お盆終了~!
本日、お盆が終了しました~!! 役僧T氏、コウちゃん、役員諸氏、家族、そしてご参詣いただいた方々、ご苦労さまでした~!! 長いようで、あっという間の4日間でした。ちょうど週末にかかったせいか、今年のご参詣は多かったように思います。
昨日は、盂蘭盆会(うらぼんえ)を総合墓前と本堂で執行し、計30名ほどのご参詣をいただきました。前述しましたが、宗派さえ同じであればどなたでも入れるお墓=総合墓。その墓前で13:30より、本堂にて14:00より執行し、最後にボクの感話(お説教や法話というほどのものでもないのでこう言っています)をさせていただきました。
日ごろの生活の中で感じることから、真宗を考えていく感じで、今回は最近のお墓参りの流行(?)について。まぁ、流行といってよいかどうかわかりませんが、ヒト昔前より確実にお墓参りする方が増えています。無論、そのこと自体が悪いわけではありません。ただ、占いやまじないの類によって、先祖供養を訴えるテレビ等の影響が大きいようで、その理由は今の自分の幸せのためであるようです。
先祖を敬うのは当然のことです。でも、それは先祖に守ってもらったり、ご利益を期待するものではなく、先祖があって初めてこの身が存在するという、ごく当たり前のことへの感謝なんです。自分の親、そのまた親たち、そのまた親たち・・・・・と考えていったらとんでもない数のご先祖が存在します。そのとんでもないつながりの一箇所でも違っていたら、私は存在しないんです。そう考えたら、この世に生を受けるということが奇跡に近いことだと思いませんか?
お釈迦さんは、生まれてすぐ「天上天下唯我独尊」といわれたといいます。これは「オレはこの世で一番尊いんだ!」というということではなく、「この世に、私とういうただひとりの存在として尊いのだ」ということなんですね。何年か前のSMAPの曲「世界にひとつだけの花」の歌詞にあった、オンリーワンの存在を尊いと、この世に生を受けた存在すべてがそうであるとおっしゃられたんですね。
相田みつをさんの詩に、
過去無量の
いのちのバトンをうけついで
いまここに
自分の番を生きている
それが
あなたのいのちです
それが
わたしのいのちです
という一節がありますが、お釈迦さんの言葉をわかりやすく伝えた名文だと思います。だから、生きる、次の番にそのバトンを渡さなければならないんです。自殺は罪です。そのバトンを渡す役目を放棄することに他なりません。それこそご先祖に申し訳がたたないんですよ。
というようなお話を聞いていただき、盂蘭盆会を終了しました。実は昨日のこの時点で、ボクの中でのお盆は終了していました(笑)。今日は、連休の中日のせいか、例年以上に多くのご参詣で締めくくりました。ありがとうございました。
![]() 他力 他力本願 親鸞 |
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